電気工事士の資格がなくても、アース棒を地面に打ち込む方法であれば、DIYでアースを増設することができます。ここでは、アース棒の打ち込み方と、安全に作業を行うための注意点について詳しく解説します。まず、アース棒を打ち込む場所を選びます。地面が湿っていて、電気を通しやすい場所を選びましょう。具体的には、雨水が溜まりやすい場所や、植物が生えている場所などが適しています。また、ガス管や水道管などの埋設物がないかを確認することも重要です。埋設物にアース棒が接触すると、感電やガス漏れなどの事故につながる可能性があります。埋設物の位置は、事前に市役所や水道局などに問い合わせて確認することができます。次に、アース棒を打ち込むための穴を掘ります。穴の深さは、アース棒の長さにもよりますが、一般的には1m以上とされています。深く打ち込むほど、アースの効果が高まります。穴を掘る際には、スコップやハンマーなどの工具を使用します。穴が掘れたら、アース棒を穴に差し込み、ハンマーで打ち込んでいきます。アース棒が地面にしっかりと固定されるまで、打ち込みましょう。アース棒を打ち込んだら、アース線を接続します。アース線は、アース棒とコンセントのアース端子を接続します。アース線は、十分な太さのものを選び、しっかりと接続しましょう。接続が緩んでいると、アースの効果が得られないだけでなく、発熱や発火の原因となることもあります。最後に、アース抵抗値を測定します。アース抵抗値は、アースの効果を測るための指標です。アース抵抗値が低いほど、アースの効果が高くなります。アース抵抗値は、専用の測定器(アーステスター)を使用して測定することができます。測定器がない場合は、電気工事業者に依頼して測定してもらいましょう。