アース線の選び方と接続方法!正しい知識で安全な電気工事

アース増設において、アース棒やコンセントだけでなく、アース線も非常に重要な役割を担っています。アース線は、漏電した電流を安全に地面に逃がすための、いわば「命綱」です。ここでは、アース線の選び方と、正しい接続方法について解説します。アース線を選ぶ際には、まず太さに注目しましょう。アース線の太さは、使用する電気製品の消費電力によって異なります。一般的に、消費電力が大きいほど、太いアース線が必要になります。具体的な太さの目安は、電気工事の技術基準や、家電製品の取扱説明書に記載されています。不明な場合は、電気工事業者に相談しましょう。次に、アース線の種類です。アース線には、単線とより線があります。単線は、1本の太い銅線で構成されています。より線は、複数の細い銅線を束ねたものです。一般的に、より線の方が柔軟性があり、取り回しがしやすいというメリットがあります。しかし、単線の方が耐久性が高いというメリットもあります。使用する場所や状況に応じて、適切な種類を選びましょう。アース線を接続する際には、まず、コンセントのアース端子にしっかりと接続します。アース端子は、通常、コンセントの差込口の下側にある、緑色のネジで固定されている部分です。アース線をネジに巻き付け、しっかりと締め付けましょう。次に、アース棒に接続します。アース棒には、アース線を接続するための端子が付いています。アース線を端子に差し込み、ネジでしっかりと固定しましょう。接続が緩んでいると、アースの効果が得られないだけでなく、発熱や発火の原因となることもあります。必ず、しっかりと接続しましょう。